「儂はのん、この世でこのうえなき神だで。<br />今生で儂より偉き神はあらぬゆえ、後生にてもまた、儂はこのうえなき神になるのだわ」。<br />天正7(1579)年、織田信長は天下統一の拠点として安土城天主閣を完成させた。<br />この幻の名城の内部には巨大な「吹き抜け空間」があり、その中心に宝塔が安置されていた。<br />この宗教的演出は何を意味したのか。<br />『下天は夢か』で爆発的ブームを起こした著者が、信長の実像に鋭く迫る!