小学6年の夏、まるで冒険旅行か探検のように胸を躍らせ、兄について初めて登った川苔山。<br />頂上で雄大な景色が待っていた、息子と登った槍が岳。<br />岩と雪の殿堂、剣岳で雲間から見えた日本海。<br />山には浮き立つような感動と心を軽くするやすらぎが待っている。<br />都会の生活に疲れた心へ届く山からのたより。<br />温泉、雪渓、岩場と日本の山のエッセンスと奥深さを、好感あふれる温かい文章で綴った山のエッセイ。<br />