街角に投げキッス
シティ・ホテルに泊りたいけれど、男がいないからつまらない。
素適なバーに飲みにいったら、緊張のあまり息ができなくなって気絶した。
キラー通りのブティックで試着したパンツは、太り過ぎで、入らなかった。
ならばと出かけたスポーツ・クラブ。
たった5分間で死ぬかと思う程つらかった。
どうすりゃいいのさ、このワタシ。
おまけにタクシーまでが私を避ける。
嗚呼、哀れ真理子はひとりぼっち。
さらば、恋人達が肩を寄せ合う幸せ色の街角よ。
振り返って、思いっきり投げキッス。
だが、気をつけろ、恋人達よ、街角よ。
真理子のキッスは殺しのサイン!
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