風にころがる映画もあった
’70年代の後半、椎名さんが、映画を撮ろう!という一念に燃えた、汗と感動の記録である。
子どもの頃から動く画像にとりつかれ、いくつかの段階を経て、最終的に目指すのは16ミリ映画制作!だ。
7分間のドキュメントのため、撮影機材、フィルム、被写体、編集、録音と、16ミリはお金と時間を浪費してしまう、恐怖の魔物なのである。
が、幾多の困難を乗り越え、椎名さんの16ミリは堂々完成。
映写会のあと、少しぐったりした気分なのであった……。
「創る」ことへのひたむきなパワーと一抹の空しさを軽快に描いた、克美荘以後の、もうひとつの輝かしい青春記である。
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