台湾の薬膳スープにブッ跳び、タイのワインを堪能し、フィンランドのレストランでは仲間達とキッチンに立つ…。<br />世界的な科学者として各国の学会や講演会の地を訪れる著者が、各地で経験した食体験を通して見出した「人」と「社会」の今を、骨太な論理構成と貪欲な好奇心で活写する。<br />最後に健舌家の著者が行き着いたコミュニケーションの極意とは何か。<br />世界の美しいカラー料理写真もふんだんに楽しめる出色のエッセイ。<br />