インドクリスタル
〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉山峡ドルジェ社長・藤岡は、開発用水晶をインドの村から入手する手筈を整えたが、やがて納品物の質は落ち、すり替えも発生。
現地に飛んで村組織を問いただすも、採掘に関わる人々に死や病など災いが生じていると突き返され、日本流の交渉が全く通じず難儀する。
かつて「生き神」だった少女ロサと再会するが、彼女は藤岡に負の予言を告げるのだった。
「ここの水晶は、掘り出す人にも、持ち出す人にも、持っている人にも、良くないことが起こる」そして更に事態は悪化。
ロサは以前雇い主に「邪な種」と称されていたことを藤岡は思い返す。
州の役人により採掘が禁止され、窮地に陥った藤岡は……。
連続死、監禁と凌辱、反政府集団による襲撃…「処女神」だった少女の運命は。
とてつもない密度の混沌と耀き一気読み必至、圧倒的筆力で描く社会派エンタメ超大作!解説=温水ゆかり
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