公爵と内気な乙女
見せかけだけの妻になるつもりが、まさか公爵夫人になるなんて……。
父の死後、横暴な兄との暮らしが始まって2年。
ペニーは遺産を横取りされ、唯一の楽しみである読書も禁じられていた。
兄から離れるには、誰かと結婚するしかないのかしら?お金などなくて構わない。
田舎に住んで本さえ読めるなら……。
頼るあてもないまま、思いあまって家を出たペニーだったが、旅の途中、彼女が乗る馬車の前にふらりと黒い影が現れた。
危うく轢きそうになったその美しい男性アダムは酒に酔っており、彼を助けたペニーを天使と呼び、上機嫌にふるまっている。
そればかりか、彼女が思いきって結婚を持ちかけると快諾し、許可証に驚くべき署名を書き記した――‘ベルストン公爵’と。
■社交界デビューを果たしたものの、ひどく傷つけられて以来、結婚をあきらめていたヒロイン。
横暴な兄から逃れたい一心で見つけた結婚相手は、期せずして美貌の持ち主、しかも公爵で……? 印象的なプロットが持ち味のC・メリルが描く波瀾万丈の恋物語です。
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