富豪が残したあの夜の証
熱く燃えた夜の、思いがけない代償。
愛のないプロポーズは切なくて……。
エリカは決意を胸に、生まれ育った北欧の国を離れ、アメリカに渡った。
ある大富豪の男性に――おなかの子の父親で海運会社の御曹司、ジェルヴェに会うために。
3カ月前、エリカは逞しくハンサムな彼の圧倒的な魅力に抵抗できず、情熱の赴くままに体を重ねた。
その結果、身ごもったことを彼に打ち明け、将来について話し合わなければならない。
だがエリカが恐れたとおり、妊娠を知ったジェルヴェは即座に言った。
「ぼくと結婚してくれ」ああ、イエスと答えられればどんなにいいか。
でも無理だわ。
だって、彼はわたしを愛してはいないから……。
■RITA賞受賞作家キャサリン・マンが描くのは、一夜の恋で大富豪の子を身ごもったヒロインの物語。
二人に幸せな未来などあるはずがないと、情事の翌朝、そっと彼の部屋を立ち去ったものの予想外の妊娠に気づき、再び彼に会わざるをえなくなって……。
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