季節巡りて
情熱的な夫は、本当に使用人を孕ませた上に殺したのか。
身重の体を抱えた幼な妻は、愛と疑念の狭間で揺れ……不義の疑念は消えなくとも高まる想いには抗えず、レイリンは夫の求愛に屈した。
夜ごと愛され、レイリンは子を宿したが、それは新たな試練の幕開けでもあった。
ジェフの子を産んだと言い張る使用人の娘が殺された夜、遺体の傍らにいたのは、ナイフを手に立ち尽くす夫と、その血まみれの姿を目撃したレイリンだったのだ。
愛する夫は殺人鬼なのか――混乱のあまり、レイリンは家を飛び出す。
着の身着のまま、身重の体で……。
日本中のウッディウィス・ファンが長らく待ち望んだバーミンガム家最後の物語、満を持してここに初刊行!
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