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夜の一人遊び

「……いかせ……て……」その夜、ミリは、行きずりの男に禁断の愛の調教を施される。
椅子に拘束され、脚を広げさせられると、その男はミリの秘部に優しく触れてきたのだ。
花びらの奥に舌を差し入れてきて、身をよじらせるミリをいままで知らなかった、悦楽の甘い官能世界へ誘ってくれた……ああ、淫靡にこすってもらえばもらうほど、もっとこすって欲しくなるの――それなのに、どんなに懇願しても許してくれず、徹底的に我慢させられて、ミリはえんえん苦しみ続けることになる。
やがて彼を欲し、愛おしいとさえ思い、自ら口淫するようになるまで。
でも、その一夜の情事のあと、ミリの心は完全に崩壊した。
もうミリは彼なくしては夜も日もあけない。
それなのに、ジャックという名前以外、知らないのだ。
結婚しているのか、都会にいるのか、田舎の片隅にいるのかも。
すべてが欲しくて、世界の果てまで追いかけたいのに、何もわからない。
他の男を誘うこともできずに、ミリはしかたなく部屋に閉じこもった。
そして、濡れた花園にゆっくりと自分の指を、玩具を差し入れて、あの人に貫かれる夢を見るようになるけれど……。




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