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後宮の舞妃 皇帝陛下は愛の連鎖に囚われる

「――あのときも、そなたは言ってくれた。
私に降りかかる厄災は自分が払ってみせる、と。
そして、そなたが身代わりになるように死の運命に囚われてしまったのだ」■舞手の一族に生まれた娘・リーシャは、皇帝であるユンロンに見初められ、妃として後宮入りすることになる。
麗しく眉目秀麗なユンロンに見惚れてしまうリーシャ。
しかし、求められ迎え入れられたはずなのに床入りしてもユンロンはリーシャに触れようとしない。
心中にわだかまりを持ちながら過ごすリーシャだが、ある日を境にユンロンとの距離は一気に縮まっていく。
露わになった白い肌を滑る指先、とろけるように優しく触れられ、ときには激しく貪るように内側から揺さぶられる。
誰も触れたことのない花弁を曝かれ、女性としての悦びを教え込まれるリーシャは身の内が震えてしまうほどに体が疼き、ユンロンの愛欲に濡れた瞳から目を離せない。
互いに寄り添い、愛を育むように日々を過ごしていくが、リーシャには身の危険が迫っていた。
そして、いままで抱えていたリーシャの疑問に答えを出したのは、追いつめられたユンロン自身が紡ぐ、衝撃の真実だった。
禁じられた愛の連鎖は、ふたりを分かつのだろうか……。
――憂いを帯びた若き王と可憐な舞姫が紡ぐ、後宮の秘められた夏恋譚。
(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。




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