フリック&ブレイク
「――未来はこの手で掴みます」。
高度に発達したウエアラブルデバイスとインターネットが、市民生活に深く根ざしている未来計画特区・蜂原。
平和を謳う未来都市では、電波にまつわる怪異「ジャム」の存在がまことしやかに囁かれていた。
しかし、ただの都市伝説に過ぎなかった噂が、次々と起こる事件によって徐々に現実味を帯びていくこととなる。
そんな中で、奏矢たち〈視聴覚準備室〉メンバーは街の通信インフラを支配する企業「リンクス」に勤める舞羽の父親・清文の元を訪れ、事の真相を問いただすことになった。
この街の真実を知った彼らは事態の収拾へと乗り出す。
その一方で、〈白虎〉率いる雫は街の根幹を揺るがすような計画を企てていた。
様々な思惑の元、扇動される民衆。
悪意が悪意を生む泥沼。
膨大な感情や情報が電波に乗り、街を覆いつくそうとしている。
戦いの中で選択を迫られる奏矢たち。
彼らは各々が戦う理由を導き出そうと苦悩する。
「力を得たことが運命だというなら、未来はこの手で掴みます」 ――待ち受ける未来はユートピアか、ディストピアか。
物語はクライマックスへと突き進む。
近未来ガジェットアクション第3弾!!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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