ポケットに物語を入れて
〈本〉が〈物語〉が、私たちを呼んでいる。
《新刊書店で、あるいは古本屋で、作者も作品名も聞いたことがないのに、興味を引かれる本に出合ったとする。
その本は確実に私を呼んでいる。
手にとってしまう。
レジに持っていってしまう。
帰りの電車のなかで読み出して、びっくり仰天する。
著者もタイトルも知らなかったことが不思議に思えるほど、自分にぴったんこの本なのだ。
》ネットよりもリアル書店を愛する著者が、心に残る本の数々を紹介する見事な読書案内。
宮沢賢治・太宰治から開高健・池澤夏樹に始まり、佐野洋子・山田太一、そして江國香織・井上荒野まで、「思わず読みたくなる」名エッセイ50篇を収録。
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