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愛について/愛のパンセ

谷川俊太郎第三詩集と第一エッセー集の合本。
『愛について』は1955年の刊行。
いつまでもそんなにいつまでもむすばれているのだどこまでもそんなにどこまでもむすばれているのだ弱いもののために愛し合いながらもたちきられているものひとりで生きているもののためにいつまでもそんなにいつまでも終わらない歌が要るのだ………と始まる抒情的とも思える詩について(タイトルは「愛」)、詩人は言う。
<そのころは、一種理想主義的な、愛に対する過剰な思い込みがあったんでしょうね。
若かったんですよ。
……ただ、これも、ぼくには愛の形だと思えるんですけどね>そして『愛のパンセ』は1957年に刊行された初のエッセー集。
<私は自分の青春を、愛というものと切り離しては考えられない。
私はすべてを愛を中心にして感じとり、考えた。
愛こそ最も無くてはならぬものであり、それ故に私はいつも愛に渇いていた>谷川俊太郎の若さ溢れるこの2冊は、谷川ファンだけでなく、若い読者にも新鮮にとびこんでくることであろう。




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