「わたしを買っていただけませんか」継父の命令で純潔を捨てることを余儀なくされたローゼマリー。<br />夜の森に立つ彼女の手を取ったのは、大天使のように美しく高貴な青年だった。<br />気遣われながらも優しく愛された夢のような時間。<br />しかし彼こそ、継父がローゼを使い陥れようとしている隣国の王弟、アルフォンスだった。<br />このまま偽証すれば彼は死罪、証言を翻せば自分が死罪。<br />思い惑うローゼに彼は──!?