八百万の神々が集う、八年に一度の宴──。<br />「伴侶の披露目をせよ」との命を受け、渋々出席することになった狗神(いぬがみ)。<br />けれど、比呂(ひろ)は内心興味津々!! 狗神がかつて眷属の神狼たちを預けた、もう一人の狗神に会えるからだ。<br />ところが、宴で出会ったその神・青月(あおつき)は、なんと祟り神に堕ちかけていた!? 髪も尻尾も毛先が黒く染まった静謐な美貌の神は、「おまえに会いたくて来た」となぜか比呂に執着して!?