サッカー部引退を間近に控えた高校三年生の宮島大地は一度も公式戦に出場したことがない。<br />だが、母を亡くしてから同居している絹子伯母さんには「レギュラー」と嘘をついていた。<br />最後の大会が終わったら進路を決めなければならない。<br />悩む大地に十二年前に家を出た実父から突然、連絡があり……。<br />家族、仲間、将来――迷いながら自分だけのポジションを探し出す物語。<br />