可愛いものが大好きで、愛猫のドナと過ごす時間が一番幸せな垣内は、歯に衣着せぬ物言いでオフィスの空気を凍らせる同僚の二本木が苦手だった。<br />だが二本木の言い分には常に一理あることも確かで、自分を貫く彼に垣内は密かな憧れを抱いてもいた。<br />何度も苦言を呈するうちに不本意ながらも仲良くなってしまったある日、二本木が猫好きなのに全く猫に好かれないと思い悩んでいることを知り……?