それはありえない光景であった。<br />近衛隊の隊長との決闘。<br />王子の命運はもはや尽きたかに思われた…。<br />国境警備へと、執政の命を受けて向かうローレントの部隊は統率を欠いた三流の兵の寄せ集めだった。<br />だがその部隊を、ローレントはデイメンとともに徹底的に鍛え上げる。<br />幾重にも襲いくる執政の罠、そして裏切り者の影。<br />もはや絶望的とも見える状況の中、生きのびるために力を合わせる二人の間にいつしか信頼が芽生えていく――。<br />美しく誇り高き王子たちの物語、第二弾。<br />