気がつくと激しく舌を絡めあっていた。<br />唇を離す度、身体の芯を甘美な刺激が突き抜け、再び求めあう。<br />部長職にある神崎太一が、隣部署のOL美奈と二人で会った二度目の夜のことだった。<br />「ああっ、私どうしたらいいんですか」「君は俺に押し流されてくれればいい」。<br />妻子ある中年男と恋人がいる若い女の淫猥な純愛を描く、禁断の傑作官能小説。<br />