「お前のオヤジってバカだよな」。<br />パパがテレビに出た翌日は、必ず学校でからかわれる。<br />どうしたらパパのすごさが伝わるんだろう?小遣いで買った三十六色の絵の具も、友達を連れて行った松竹演芸場も、警察署で流した涙も、全部パパの誇りを取り戻すためだった――。<br />笑って、泣いて胸が熱くなる。<br />昭和の名コメディアン東八郎と、その息子の物語。<br />