今から振り返ると、女の子のほうはもっと嘘つきだった。<br />ルージュをひいたあの可愛らしい唇から発せられる言葉は、どれもこれもみんな嘘だったんじゃないかと思えてくる。<br />恋愛、音楽、日常生活。<br />街角に消えていく小さな伝説を語ろうとする、『みんな十九歳だった』につづく著者の第2エッセイ集。<br />