夫と妻のこと、出産のこと、引越しのこと、勤務のこと、小説を書くこと……。<br />この世のもろもろを引き受けながら、小説を書きつづける。<br />それはなかなか楽ではない。<br />生活と創作、両方にわたる喜び、悲しみ、ときに怒りもこみ上げる日々を、たくまざるユーモアとペーソスで綴る。<br />作家・吉村昭のイマイチ時代を描く自伝的長編小説。<br />