気に入った手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を通した22歳の冬以来、’いまだに何かを探している’……(「手袋をさがす」)。<br />凛として自己主張を貫いてきた半生を率直に語り、人々のありふれた人生を優しい眼差しで掬いあげる 名エッセイの数々。<br />突然の死の後も読者を魅了してやまない著者最後のエッセイ集。<br />文字が大きく読みやすく、カバーの絵も美しくなった新装版。<br />