森村家に迷い込んできた猫が、いつの間にか居間でテレビを見ている。<br />散歩の途中で出会った猫のしぐさにカメラを向け、俳句をひねる……。<br />作家生活五十年を越えた森村誠一は、言わずと知れた猫好き。<br />ミステリーに時代小説に、森村作品には猫がしばしば登場する。<br />専門紙「ねこ新聞」に連載したエッセイを軸に、「お猫様事件」など猫小説を三篇収録。<br />ふんだんな猫写真と俳句もちりばめ、まるごと一冊ねこずくしで送る、初の森村猫本!【解説入り】