夫・三浦朱門はある日、崩れるように倒れた。<br />私は日々刻々と夫の精神活動が衰えるのを感じた。<br />その時から、覚悟を決めたのである――。<br />作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。<br />「介護とは」「看取りとは」そして「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。<br />すべての日本人に知ってほしい、夫婦の愛のかたち。<br />