男がどう奔放に生きようと、しょせんは女の掌の上? 亭主歴36年、サラリーマン小説の草分けである著者はそう言う。<br />しかし、俗物の代表を自認し、処世術の達人が言うだけに本音かどうか? 本書は亡くなった著者が、多くのサラリーマン諸氏に贈るべく熱烈自選した、最後の楽しい痛快エッセイ集。<br />