米朝ばなし 上方落語地図
親しまれ続けた落語の主人公ゆかりの場所100箇所あまりを、上方諸地に訪ね、その数々を名文で語った、笑いの巡礼記ーー。
古典落語の世界は、庶民がその人生の哀歓を生きた社会である。
横町のきいやんや大家の娘(とう)さんの姿を、「三十石船」のくだった淀川、「野崎参り」の道筋からすくい出し、彼らの息吹きをよみがえらせる。
軽妙な語り口で紡がれ、かえらぬ上方のいにしえが見事に活写される、「もうひとつの落語」がここにある。
稀代の名人・桂米朝の昔語りがたっぷり。
落語が好きでたまらない人にも、探訪記やエッセイを愛する人にも、かけがえのない一冊!
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