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夜はまだあけぬか

突然の失明。
しかしなお、闘病に仕事に趣味にと新たな挑戦の日々。
初代民博館長・梅棹忠夫の凄絶なる生き方を見よ!老年の域に達して、学問・研究のしめくくりをつけなければならない大事な時期に、突然の視力障害におちいった筆者。
くる日もくる日も夜がつづく。
目が見えないのではどうしようもない。
何かよい方法はないものか。
闘病・リハビリ、さまざまな試みを経て、新たなる知的生産に立ち向かう、元民博館長の感動の名エッセイ。
「そのうちにわたしはどういうわけか、著作集をやろうという気になった。
それは病院のベッドのうえでのことだった。
なぜこういう気になったのか、よくはわからない。
なにかしら、やろうとおもい、やれるとおもった。
目がみえないままでも、この仕事はやれるのではないかとおもった。
それにはもちろん、たくさんの友人たちのたすけにたよらなければならないが、みんなにたのんでみよう。
わたしは決心した。
」(本文より)




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