1952年、第1詩集『二十億光年の孤独』で戦後詩界に登場した谷川俊太郎。<br />三好達治はその出現を「ああこの若者は/冬のさなかに永らく待たれたものとして/突忽とはるかな国からやつてきた」と推賞した。<br />本書は、若き日の著者の考え方の基礎を示す著書『世界へ!』『愛のパンセ』の中から、21篇のエッセイを収録。<br />初めに沈黙があった。<br />言葉はその後で来た。<br />――谷川俊太郎の青春!