飛鳥の酒船石は、7世紀、イラン人たちの薬酒製造施設である、とする大胆な意見をはじめ、市井に埋もれた研究家の活躍にまで及ぶ、作家ならではの、古代史研究余語。<br />古代史ブームに一石を投じた名著『清張通史』全6巻を遺して逝った筆者が、5年にわたり書きつづったコラム49編。<br />東から西へ、文化交流の足跡をさかのぼる、名随筆。<br />古代史の謎に挑んだ、清張史観の精髄。<br />古代史のアカデミズムに挑む、大胆な仮説、そして精緻な論証!