女は仕事がすべてではない。<br />きょう一日を生きた、という手応えを、愛においても、仕事においても、生活においても欲しいのである――。<br />心に残る人と旅の思い出、美とのふれ合い、趣味の楽しみ。<br />著者が生れ育った下町の暮しと、移りゆく世相への哀惜をこめて綴る63編。<br />芝木文学の素顔を伝える名随筆集。<br />