誰が選んでくれたのでもない。<br />自分で選んで歩き出した道ですもの――と「女の一生」布引けいのせりふそのままに歩く、女優の道。<br />多くの人との心深い出会い、そして別離。<br />幕の閉じる間もない人生の坂道で、いつも無言の微笑をくれた人形たち。<br />信念に満ちた一人の女優の、烈しさの奥にゆらめく情感にふれる半生記。<br />