将棋指しが棋士と呼び名が変わっても、勝負に賭ける内実は変らない。<br />想像を絶する驚くべき才能が、激突する。<br />きびしい勝負の末の喜び、悲哀、孤独。<br />一途で誇り高く、しかも心やさしい男の世界。<br />今まで誰も書き得なかったその世界と人間像を、生き生きと、鋭く、暖かく、爽やかに活写した快著。<br />巻末に将棋百科を付す。<br />