人はなぜ戦うのだろう? 戦い抜いた果てになにを見るのだろう? マラソンの有森裕子、競馬の福永洋一、ボクシングの高橋直人……。<br />トップに立つ者の恍惚と不安。<br />時は容赦なく彼らの夢を、力を、プライドを奪いさる。<br />しかし、なお<奪われぬもの>の一条の光。<br />それこそが、ファンの眼を射る。<br />練達の筆が冴える、傑作スポーツ・ノンフィクション6篇。<br />