文学の旅人・秋山駿、珠玉の評論――1945年の敗戦は、大人たちの敗戦。<br />そのとき、少年は思索の輝ける荒野へ旅立った! 互いに聴(ゆる)すことないまま、別れを告げにきた前衛党の友、語り尽くして尚、竭(つ)きることのなかった文学の友、ウィスキーの滴りの、眩惑を誘った町よ。<br />一人の文学者の青春と思惟の風景。<br />