発酵学・微生物学の権威である「酒博士」坂口謹一郎の、酒をめぐる軽妙酒脱なエッセイと、500首に及ぶ短歌。<br />愛酒の世界を語り、酔の境地を示す、坂ロイズムの集大成。<br />「世界の酒の旅」「パリの生活から」「玩物喪志」ほかを収める歌エッセイ集『愛酒樂酔』に、「私の履歴書」を併録。<br />◎まことに人間にとって酒は不思議な「たべもの」である。<br />迷えと知って神が与えたものであろうか。<br /><本文より>