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陽気なクラウン・オフィス・ロウ

こよなく愛したC・ラムを巡る英国への旅。
香り高き紀行文学――英国の名文家として知られ、今もなお読み継がれているチャールズ・ラム(1775〜1834)をこよなく愛した著者が、ロンドンを中心に、ラムゆかりの地を訪れた旅行記。
時代を超えた瞑想が、ラムへの深い想いを伝え、英国の食文化や店内の鮮やかな描写、華やかなる舞台、夫人とのなにげない散歩が、我々を旅へと誘ってくれる。
豊かな時間の流れは、滞在記を香り高い「紀行文学」へ。
◎「この『陽気なクラウン・オフィス・ロウ』では、作者がいわばロンドンの空気の中に丸ごと溶け込み、心ゆくまでロンドンという大都会の古びた湯船にゆったりと身を横たえ、ラムへの尽きぬ思いに浸っているということだろう。
この滞在記にただよう一種沁み沁みとした哀感は、ここに由来する。
」<井内雄四郎「解説」より>




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