黒い環
おれのことを、人はセイントと呼ぶ。
聖人のようにわがままに、気ままに生きているからだ。
職業は、カメラマン。
ボリビアで祭りを撮ったとき知り合った、バロン加納という怪人物が東京に現われたことから、おれは姿のない奴から、命を狙われる羽目におちいった。
そして、あの忌わしい戦争の尾を引く財宝さがしの殺人ゲームに、巻き込まれることになった。
仲間と敵が、信じられないようなつながりを持っていて、おれをガンジガラメにした。
……行動人・石原慎太郎が、現代の「英雄」の危険なゲームに託して、ムキだしの人間群像を描き切った、アクション・ノベルの巨篇!
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