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マサチューセッツ通り2520番地

ワシントン日本大使館、もの書き公使の物語――。
広報文化担当の仕事、大使館で働く仲間たち、多忙な大使の姿、米政府要人のユーモアあふれるエピソード。
民間人外交官として赴任したワシントン1000日の懐かしい日々を綴る。
●ある意味で外交はアートであり、外交史や国際関係論を学ぶのと外交を行うのは違う。
それはいくら日本文学の研究をしても、作家になれないのと同じである。
だとすれば、民間から外務省など政府の役職につく人は、実務の世界に対してまずは謙虚でなければなるまい。
外から評論家として官僚やその組織について意見を言うのと、自分でやってみるのは、大違いである。
役人の世界で役人と競争しても、所詮勝ち目はない。
そんなわけで、民間から外交官になった者の最大の強みは、いい意味でアマチュアであることだと思う。
その代わりに必要なのは、ごく普通の常識、豊富な好奇心、そして間違えても照れずに自分の意見を言うこと。
――<本文より>




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