遠藤周作、大庭みな子、小田実……文学仲間との死別の悲しみを越えて、書きに書く。<br />76歳で現代語訳『源氏物語』を完結、80代でオペラの台本に挑戦。<br />新作小説の取材で訪れた佐渡では、たらい船も乗りこなし、84歳で文化勲章、イタリア国際ノニーノ賞受賞と、ますます活気づく。<br />「私の老年はまさに青春が再びよみがえったようである」。<br />『晴美と寂聴のすべて』に続く、75歳から85歳までの行跡を自ら綴る。<br />