本と人との出逢いは、運命だ。<br />偶然、手にしたように見えても、しかるべき人に、しかるべき本が巡りあうようにできている。<br />山田風太郎『甲賀忍法帖』、バロウズ『裸のランチ』、東海林さだお「丸かじりシリーズ」……。<br />イヤミな優等生だった小学校時代、フーテン青年時代、そして印刷会社の営業マンを経て今に至るまで、道草を繰り返しながら出逢ってきた数々の書物へ、愛をこめてつづる、本読みエッセイ。<br />