【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】脊髄の腫瘍で数日のはかない命とも知らず、少女が語る無限の未来――。<br />癌患者に真実を伝えるべきか。<br />そして最後まで果敢に死の恐怖と戦う人間の姿――。<br />その存在にかぎりない心のゆとりを与えてくれる母への思い――。<br />作家であり医師である著者が、人を愛するが故にみせる冷酷な目、虚無的な目、優しい目が行間にちりばめられた珠玉のエッセイ。<br />