「恋が旅に似ているように、人生も旅に似ている」。<br />雪の根室へ、夏の津和野へ、マルセイユへ、トレドへ……。<br />愛し、苦しみながら、なお未知なるものを求めてつづく旅。<br />人生は死への孤独な旅であるとみる著者が、単なる旅情をこえた〈旅〉のなかで綴る人生の洞察と人間へのいとしさ。<br />