家族と共にフランス・パリの郊外フォンテーヌブローに移住した著者は、18世紀の家に住み、朝市の食材の豊かさに驚嘆。<br />高校生のデモの明快な意思表示に民主主義の本来の姿を見、ローマ法王の訃報に接し信仰の意味について考えを巡らせる。<br />「その土地を拠点としてものが見えること、世界のからくりがわかること、が大事なのだ」。<br />異国の客として暮らす日々の発見と、しなやかで豊かな思索のクロニクル。<br />