遺言未満、
その時、何を見て何を想い、どう果てるのか。
空は蒼く広がっているのだろうか。
風は感じられるのだろうか――。
齢76。
作家、ときどき写真家がカメラを抱えて迷い込んだ〈エンディングノート〉をめぐる旅17。
「ぼくなどはもうとうに〈死亡適齢期〉に入っていたのだ」。
お骨でできた仏像、葬祭業界の見本市、元路上生活者の人の共同墓、海洋散骨……。
超高齢化社会日本で白熱する「よき逝き方」をめぐる現場に、カメラを手に接近し考えた3年間の〈エンディングノートをめぐる旅〉。
世界中を旅してきたなかで、異なる習俗、宗教の向こう側の生と死を見、体感してきた。
何度も死にそうな目にもあったけれど、今、初めて、本当に真剣に「自分の仕舞い方」と向き合ったシーナが見出した新たな命の風景とは――。
作家生活40年を越え、約290タイトルを上梓してきた著者新境地の、静かなる一冊。
更新中です。しばらくお待ちください。