禁断の蜜悦
父と娘の秘められた愛、義姉に対して抱く淫らな欲情の嵐 敦史は花弁をこすり合わせた。
われめからむくれ出た赤ピンクの襞がいっそうのよじれを見せて歪み悶え花蜜を滲み出させた。
はあ、はあと、満喜子は荒い息をついている。
(「禁断の蜜悦」より) 汚された青い蕾、淫らな血が騒ぐ愛縛…。
6本の短篇を収録した、背徳の香り漂うインモラルロマン。
●北山悦史(きたやま・えつし)1945年、北海道生まれ。
山形大学文理学部中退。
学習塾運営のかたわら小説を書き、1977年、官能作家デビュー。
「官能小説大賞」「日本文芸家クラブ大賞」「報知新聞社賞」を受賞。
独特のソフトな文体と描写で人気を博す。
気功家としての顔も持ち、各地で気功教室を開いている。
『占い師天峰 悦び癒し』(二見文庫)、『絵草子屋勘次随喜竿』(悦の森文庫)、『金四郎桃色秘帖 桜吹雪の女』(学研M文庫)など著書多数。
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