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啓示

◆第四句集 ひとたびは生を彼岸に冬ざくら得体のしれない不安、絶望、恐怖に人を陥れる鬱という病。
その病に苦しむ著者はやがて絶望の淵より徐々に癒されていく……。
身近な自然がもたらす美しい恩寵の光によって。
三十代後半から、十年間の作品を収録。
(帯より)◆自選十五句より雪げむり駆けめぐりくる氷湖かないちはやく草は夕いろ魂迎一斉に竿燈の立ち上がりけり波の花へと押し寄せて波の花牡丹の花びらの飛び来たりけりふぶくごとくに白鳥のもどりくるのたうちて鮭は落葉を散らしけり手術同意書に署名し十二月とととととととととと脈アマリリス幻聴も吾がいのちなり冬の蝶




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