昭和19年6月3日の朝、祖母が亡くなった。<br />当時5歳だった著者は、祖母の死がなによりも悲しかった。<br />その直後、恐ろしい戦争を経験し、復興を象徴とした東京オリンピックを経て、そして気がつけば、今度は祖母といわれる立場となった。<br />故郷・長野県を愛した著者の追想記。<br />