鈍色の奴等
家族との軋轢を抱え、SMの女王を生業とする女。
残酷な’絆’に翻弄され続けた彼女の結末は、救いか、地獄か。
夏海は裕福といえる家庭に育った。
だが、エリートの父は姉弟に教育虐待を加えた。
逃れるようにドロップアウトした夏海は現在38 歳、SMの女王として生計を立てている。
同居人の自称俳優の時生は、酒に酔うと「社会不適合者が」と詰りながら夏海を殴る。
屑のような男との暮らし、精神を病んだ弟から連日届く呪詛のようなメール―。
果てのない悪夢のような毎日に、弟の自殺の報せが届く。
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